定額小為替とは?

弊所のように、相続登記や遺産整理業務を中心に行っている事務所だと、必需品となるのが定額小為替です。郵送で戸籍を収集する際には、定額小為替を同封することで発行料金の支払いを行います。

封筒に現金を同封するわけにはいきませんし、毎回現金書留で送るには手数料もかかりますし、おつりがあった場合の役所からの返金も現金書留になるなど非常に手間がかかります。(そもそも戸籍などの書類の郵送での発行手数料を現金書留で受け入れている自治体はありません。)そこで、活躍するのが定額小為替です。定額小為替を戸籍や住民票の請求書に同封することで、代金の支払いに充てます。

定額小為替は全国の郵便局で購入することができます。郵便局内でも、発行窓口は貯金側です。間違って郵便側に並ばないように注意しましょう。

生きている人の戸籍であれば450円、全員が亡くなったり婚姻等で抜けている戸籍(除籍)であれば750円が発行手数料です。住民票は自治体によって異なりますので、自治体のホームページで料金を確認しましょう。

定額小為替はゆうちょ銀行で現金に換金することができます。仕事柄、定額小為替を郵送することはあっても、受け取ってゆうちょ銀行で換金するということはほぼありません。ただ、定額小為替は、有効期限は発行日から6か月間です。期限ぎりぎりの定額小為替を自治体に郵送すると、期限切れで再度送付するように言われることがあります。自治体に郵送するのは、最低限2週間程度は期限に余裕がある定額小為替にしたほうがよいでしょう。有効期限が近い定額小為替は、期限経過後に近くの郵便局で現金化してもらえます。

定額小為替の発行費用は?

定額小為替は1枚につき100円の発行費用が掛かります。定額小為替の額面は50円、100円、150円、200円、250円、300円、350円、400円、450円、500円、750円、1000円の12種類がありますが、どの額面でも手数料は一律です。

この1枚100円という発行手数料、2022年1月17日から1枚200円に値上げされます。値上げといえば直前の買い占めということが起こることがありますが、さすがに定額小為替を買い占める人はいないでしょう。6か月の有効期限がありますので、常に必要な枚数だけ準備しておくのが定額小為替です。残念ながら、こうした値上げは甘受するしかありませんね。郵便の配達日数の繰り下げもありますし、いろいろ業務も変わりそうです。

定額小為替の発行手数料の変遷
2007年9月28日まで 1枚10円(民営化前)

2022年1月14日まで 1枚100円

2022年1月17日から 1枚200円